なぜ不調は繰り返されるのか|休んでもスッキリしない原因と対処法

■ 頭痛や肩こりが続くのはなぜ?休んでもスッキリしないとき

頭が重い。
肩がこる。
腰に違和感がある。
体が冷える。
なんとなく体がだるい。

しっかり休んでいるはずなのに、
なぜかスッキリしない。

そんな状態が続いていませんか。




ストレッチをしたり、マッサージを受けたり、ゆっくり休んだり。
そのときは少し楽になるのに、またしばらくすると不調が戻ってくる。

「どうして、また……」

そんなふうに感じることもあるかもしれません。
不調には、さまざまな原因があります。けれど、不調を何度も繰り返しているときには、少し違う方向から自分の体を見てみることで、何か気づくことがあるかもしれません。

私は現在、ヨガと心理学の心理学講師として活動していますが、以前は、ヨガをすると体が楽になるのに、しばらくすると繰り返す不調に悩んでいました。

姿勢にも食事にも生活習慣にも気をつけている、それなのに
「なぜまた戻ってしまうんだろう」

その理由を知りたくて学びを深める中で、体を整えるだけではなく、普段の自分の状態にも目を向けるようになりました。

■ 頭痛・肩こり・だるさが繰り返される原因

体がつらいとき、私たちはまず「どこがつらいのか」に目を向けます。
肩がこっているなら肩をほぐす。
腰が痛ければ腰をケアする。
疲れていれば休む。

もちろん、それは大切なことです。

ただ、同じところが何度もつらくなるなら、こんなところにも目を向けてみてください。

普段、体に力が入っていないでしょうか。
肩が少し上がっていないでしょうか。
歯を食いしばっていないでしょうか。
呼吸が浅くなっていないでしょうか。

私たちは、体に力が入っていることに、いつも気づいているわけではありません。それが長く続くと、その状態が「いつもの状態」になってしまうことがあります。

「いつもの状態」だから、本人にとっては、特別なことではなくなっていることもあります。

だからこそ、「こんなに力が入っていたんだ」と気づいたとき、初めて自分の体の状態を知ることもあるのです。

■ 体の不調と自律神経・ストレスの関係

心と体は別々に働いているわけではありません。
緊張すると呼吸が浅くなったり、肩に力が入ったりするように、心の状態は体にも表れます。

たとえば
「気が抜けない」
「もっとちゃんとやらなきゃ」
「周りに気を使ってしまう」

そんな状態が続いていると、体も緊張しやすくなります。


私たちの体には、自律神経によって呼吸や心拍、体温などを調整する仕組みがあります。そして、自律神経の働きは、ストレスや緊張などの影響を受けます。だから頭では「もう休もう」と思っていても、体はなかなか休めていない。そんなことも起こります。


女性ホルモンの変化や睡眠、生活習慣など、体の状態にはさまざまな要因が関係していますが、ストレスや緊張もその一つです。その要因は、自律神経にも大きく影響を及ぼします。

たとえば、仕事が終わって家に帰ってきても、なんとなく気が抜けない。
横になっているのに、頭の中では明日のことを考えている。
体は休んでいるのに、どこか落ち着かない。
そんな経験はないでしょうか。

■ ストレスや緊張が体に与える影響とは

緊張しているとき、体にはわかりやすい変化が起こります。
・肩がすくむ
・呼吸が浅くなる
・筋肉に力が入る。
・体を固めるような姿勢になる。

その結果、一時的な疲れだけでは説明がつかない、
頭痛や肩こり、冷え、全身のだるさといった、
さまざまな不調として現れやすくなるのです。

こうした反応は、危険を感じたときなどに体を守るために起こる自然なものです。
問題なのは、それが必要のない場面でも長く続いてしまうこと。

たとえば、パソコンやスマートフォンを見ているとき、気づかないうちに肩や首に力が入っていることがあります。そこに緊張が重なると、体がこわばったように感じることもあります。

そして、そんな状態が日常になっていると、自分では「力を抜いているつもり」でも、実際にはまだ力が残っていることがあります。

体は、本人が気づいていないことまで、正直に表しているのかもしれません。




たとえば「腰の違和感」も、単なる姿勢や体の使い方だけでなく、緊張やストレスによる筋肉のこわばりなどが影響していることがあります。そして、その緊張には、日頃のストレスだけでなく、「本当はどう感じているのか」を抑えて過ごしていることが関係している場合もあります。

感情を抑えることと身体の反応には関連があり、研究では、感情の抑制がストレス時の痛みの感じ方などに影響する可能性が示されています。

もちろん、「気持ちを抑えているから腰が痛くなる」という単純な話ではありません。

けれど、自分でも気づかないうちに緊張を抱え、それが体の力みとして表れていることはあります。

体は、頭で考えていることだけでなく、私たちが日々どんな状態で過ごしているのかも、さまざまな形で表しているのかもしれません。


■ ヨガで楽になっても戻ってしまう理由

ヨガをした後は、体がほぐれて呼吸もしやすくなり、スッキリすることがあります。
私自身も、ヨガをすると体が楽になることを何度も感じてきました。



それなのに、日常に戻ると、また肩がこる。
また体が重くなる。

でも、ヨガをしたことで体が一度楽になったことと、その後また同じ状態に戻ることは、矛盾していません。

ヨガをしている時間は、いつもと違う体の使い方をしています。
呼吸を意識し、ゆっくり動き、余分な力を抜いていく。

けれど、日常に戻れば、いつもの姿勢や動き方、いつもの力の入り方に戻っていきます。 体は、私たちが普段どんな姿勢や動き方をしているか、どんな心の状態で過ごしているか、その影響を受けています。


👉「なぜ戻るのか」→



■ なぜ同じ不調を繰り返すのか|体だけでは変わらない理由

ここでもう一つ考えてみたいことがあります。
あなたは、何もしていない時間を心地よく過ごせますか?



休もうと思って横になったのに、なんとなく落ち着かない。
何もしないでいると、ソワソワしてしまう。
「休んでいる場合じゃない」と、また何かを始めてしまう。
そんなことはないでしょうか。


あるいは、
「もっとちゃんとしなきゃ」
「私がやらなきゃ」
「これくらいできて当たり前」
そんな思いを、いつの間にか自分に課していることはありませんか。




そんな思いを、いつの間にか自分に課していることはありませんか。

こうした心の反応は、本人にとってはあまりにも馴染み深くて、「自分の性格」だと思っていることもあります。

でも、それが体の緊張や、いつもの力の入り方につながっているとしたら。
体をほぐすだけではなく、
「私は、どんなときに緊張するんだろう」
「何があると、体に力が入るんだろう」
と、自分の反応を知っていくことにも意味があります。

ヨガは、体を柔らかくするためだけのものでも、筋力トレーニングでもありません。
呼吸や動きを通して、
「あ、今こんなに力が入っていたんだ」
と、自分の状態に気づくこともできます。

不調をなくすことだけを目指すのではなく、不調をきっかけに、自分のことを少し知ってみる。 それも、ヨガとの付き合い方の一つだと私は思っています。
その「気づき」こそが、少しずつ、本当の意味で力を抜いていくための第一歩になります。


まとめ

■ 体の不調を根本から整えるためにできること

もし、不調がいつまでもなくならない、繰り返しているなら、いつものケアに加えて、少しだけ視点を変えてみてください。

「私は、普段どんな状態で過ごしているんだろう」

肩に力が入っているのは、どんなとき?
休んでいるのに、なぜか落ち着かないのはなぜなのか。
何もしないでいるとき、どんな気持ちになる?

自分の体や心の状態を眺めて、まずは気づくことからです。


私自身も以前は、「体をもっと整えれば、不調はなくなる」と思っていました。
けれど、ヨガや心理学を学ぶ中で、自分が普段どんな状態で過ごしているのか心の状態に目を向けるようになり、体を変えようとするだけでは見えてこなかったことに気づいていきました。

もちろん、体の不調にはさまざまな原因がありますから、強い痛みや違和感が続いている場合や、いつもと違う症状がある場合は、まず医療機関に相談してください。

そのうえで、不調をなくすことだけに目を向けるのではなく、自分の体が今どんな状態なのかを知ってみる。

そんな視点を持つことで、これまでとは違ったものが見えてくるかもしれません。
不調をきっかけに、自分を知る。
それもまた、自分の体と心を大切にする方法の一つだと私は思っています。

「ちゃんとしているのに、なぜかしんどい」
そんな状態について、もう少し詳しく知りたい方はこちら。
👉 「ちゃんとしてるのにしんどい」記事へ


そして、
「そもそも、なぜ私はこんな反応をするんだろう?」
自分の心の仕組みを知ってみたい方はこちら。

👉「仕組み」→ ヨガ心理学記事へ

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